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【2025年08月15日10:47 】 |
■寒梅。■
  そんなこんなで、お招きありまして。
 藤沢周平さんの命日にちなんだ講演会
「寒梅忌」に行ってきました。


 そういえば藤沢さん縁の湯田川というところは
湯治場としても有名ですが、梅の林も名高いらしい。
 ご本人が梅の花が好きだったらしく、
生前担当編集者だった方によると
東京のご自宅近くにも梅の林があったとか。



…にしても。
地元民だから言っちゃあなんですが、
この田舎の、しかも大雪のさなかですよ。
4~500人収容のホールが満員御礼。
 どうやら遠方からいらっしゃたファンの方も多くて
藤沢さん縁の旅館で前夜祭もあったらしい(笑)

 小鶴のアリアから会は幕明け。
 こちらも藤沢さん縁の作品です。
 公演会は元担当編集者の方や、専門家による
作品内の庄内弁の虚構と時代による言葉の移り変わりなど。
 どちらもすごい興味深い!


「電車降りて、バスに乗り換えて、しばらく行くとご自宅に到着するんです。
 奥様から1階の部屋に通してもらい、お茶とお菓子をいただいていると
二階からトントンと階段を下りる音がして、先生が顔を出す。
 故郷の庄内から届いたお菓子なんですよ、などと世間話をしてから
仕事の話に入るんです」

 
「締め切りには一度も遅れたことはありません。
 贅沢を言えばもう少し困らせてもらったほうがより懐に入っていけるんでしょうね」



 
 と話すは、元担当編集者の方。
 作家の日常がそのまま、庶民に焦点を当てた時代小説に反映されている部分もあるらしい。
 

 なんか。
 いいねえ。
 あの文章の中の、ところどころほっとさせる文章は
そのまま作家自身だったのかあ。


 

 作品にまつわる展示などもたくさんの見学者が訪れて、
大盛況で幕を閉じました。
 前回の作品の調査でお世話になった方々や研究者の松田先生にも
ようやくご挨拶できました。
 
 ありがとうございます、
というのはこっちのほう。
 お誘いいただいてありがとうございました。


 冬将軍到来で庄内は煙幕のように雪がまっているけれど、
この地方だからうまれたものは誇らしいよなあ。

 

Image777.jpg
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【2008年01月24日12:56 】 | 未選択 | コメント(0)
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